小説,司馬遼太郎,「人斬り以蔵」, 新潮文庫
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私は、この中では、大村益次郎を描いた「鬼謀の人」がダントツに面白くって夢中になりました。
私自身は、争いが苦手で、弱虫の泣き虫で、トラブルにはすぐテンパるヘタレな人間ですが、
いやだからこそか、こういう、優れた用兵家が活躍するお話にすごく惹かれます。
(中学の頃は三国志に、高校生の頃は「銀河英雄伝説」に、そして最近になって「坂の上の雲」・・・)
膨大な資料を集め、緻密に計画を練り上げて、いざ決戦のときは涼しい顔で号令をかけるだけ・・・。
と味方には思わせておいて、実は用意周到に、密かに次のための行動を進めていたりもする。
いろんなトラブルが発生したとしても、その都度戦術をうまく駆使してくぐりぬけ、当初の戦略は揺らぐことなく目的を達成する人・・・。
いや~たまらんのです、そういうのが。もうグッ!!ときます。
(「ハゲタカ」鷲津さんが好きなのも、結局そういうとこなのかもな・・・)
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ところで、これのあとがきにおいて、尾崎秀樹氏が、司馬氏のことを
「彼には大阪人独特な、状況をストレートにとらえ、ストレートに表現しない把握のしかたがある」
と書いていましたが、この表現は言い得て妙!と思いました。
大阪弁はキツイという方多いですが、実際のところ、標準語よりもよっぽど婉曲な物言いをしていると私も思っています。基本的に、「全部言わずに相手に察してもらう」ことを前提とした言い方してると思うんですよね。ボケにしてもツッコミにしても、相手が気がついてくれて対応してくれんことには、成立しないわけですから。





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